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Special Thanks OASYS・SY 硲 蒼子


  シャドウがTKRに廃ビルでの秘密の会合を求めてきた。疑わしいと思いつつ、他のメンバーを外で待機させ、カイルとジェニーがシャドウに会いに行った。
  シャドウはカイルとジェニーに、メビウスがこれまでTKRに対して行ってきたすべてのことには関連があり、メビウスはずっと彼(シャドウ)の存在に到達しようとしていたのだと告げた。
  シャドウがメビウスの次なるターゲットについて告げようとしたとき、ビルが爆発し始めた。カイルとジェニーはシャドウを後に残したまま、かろうじて脱出した。

  カイルはトレックに、シャドウはFLAGでもっとも有名な情報部員なのではないかと思うと言った。カイルはその名を言わなかったが、暗にそれが「マイケル・ナイト」だとほのめかせた。カイルは、この情報部員には失敗した任務はない、しかし、彼に何が起こったのか誰も知らないのだと説明した。

  カイルはダンテが彼自身の新しい部品を注文し、途方もないお金を使ったことで厳しく彼を叱った。

  スカイ・ワンのスタッフの一人ギルがチームのメンバーに、ベルリンへの移送準備中にある、ヨーロッパTKR創設の可能性のためのプロトタイプ・ビークル“KA”、つまり“Knight Alpha”を紹介した。(彼は多くの言語を話す能力を持つが、アメリカ人の自己中心主義に抗議してドイツ語を話すことを選んでいる)

  メビウスは過去にTKRに手向かったことのある何人かの犯罪者を刑務所から脱獄させた。スカイ・ワンをハイジャックしようとしたマックス・アメンダス、EMPガンの創造者カイラ・ゴードン、そしてメビウスの”ガールフレンド”ステラも彼女の執事、ローランド・ラシェウスキーといっしょに脱獄した。
  メビウスは彼らに、自分の基本計画を実行するため一緒になって働くよう納得させた。

  TKRはビルが爆破される前にシャドウが彼らに言ったことを理解しようとした。彼らの手がかりといえば、”Arizona”と”Key”のふたつの言葉しかなかった。彼らはメビウスのターゲットになりそうな”Key”という名の人々を捜した。
  ジェニーは生物兵器を開発中の遺伝学者、サイクラス・キー博士に会った。デュークとカイルはウィリアム・キーを訪ねた。彼は引退したFLAG上層部の職員で、かつてのFLAGの苦い思いでを語った。(ウィルトン・ナイトは彼の豪邸で熱狂的なチャリティ・パーティーを催したが、キーは決して招待されなかった。デボン・マイルズが彼の妻を偶然見つけるのが常だった。キーはKITTのスキャナー・ライトの制作に関して責任を負っていたが、それによって彼が名声を得ることは決してなかった)

  エリカとトレックは「Key・コミュニケーション」のCEO、ジャッド・キーを訪ねたが、マックスがオフィスに押し入り、キーを捕らえてしまった。そしてカイラはキーをサテライト・コントロール・センターに連れていき、人工衛星のコントロールを手に入れるためにキーのシステムへのアクセスを使った。カイルが現れてカイラをつかまえたが、それは彼女がサテライト・コントロールを移す操作をしてしまった後だった。
  カイルはメビウスがグローバル・マインド・コントロール・デバイスを開発しようとしているのではないかと推理した。チームの他のメンバーはそれは少し荒唐無稽だと言った。

  ジェニーとエリカはスカイ・ワンに監禁したカイラから情報を得ようと試みた。彼女は話したがらなかったので、カイルが「おだやかな」アプローチを試みることにした。カイラとカイルは少したわむれ、キスをした。この時カイラはカイルに麻酔薬を与え、脱走してしまった。しかしカイルはどうにか彼女にいくつかの追跡用ダストを仕掛けていた。チームの残りのメンバーは外のモニターですべてを見ていた。

  チームはカイラを港の倉庫までつけた。そして彼らは犯罪者どもをつかまえるため、3組に分かれた。トレックとエリカはマックスを追いかけた。マックスは彼らのモーターサイクルをロケット・ランチャーで手早く片づけた。トレックとエリカはとらえられた。デュークとジェニーはカイラを追いかけたが、彼女はビーストとドミノを麻痺させるソニック・ウェーブ兵器を浴びせかけた。カイルはメビウスを追ったが、マックスからの幾つかのロケット弾がすんでのところでダンテを破壊するところだった。ステラがトラックに飛び乗り、ダンテとカイルを波止場から海に突き落とした。

  他の四人のメンバーたちは倉庫の中で身動きできなくされていた。カイラはマックスに、メビウスは彼らを置き去りにしたのだと言った。マックスは、マインド・コントロール装置を持っていたので、TKRを恐れてはいなかった。彼はデュークでそれをテストしてみようと提案した。カイラはデュークにジェニーを絞め殺すように言った。デュークは立ち上がり、ジェニーに向かって腕を伸ばしはじめた。しかし、次の瞬間には彼はマックスに殴りかかっていた。
  マックスとカイラは逃げ出した。自分たちはメビウスに一杯食わされたのだということを悟りながら。
  ジェニーとデュークは高速艇で彼らを追いかけ、一方トレックとエリカはビークルのパワーを回復させるために働いた。デュークは、何人かのメビウスの手下が別のボートからジェニーに向かってミサイルを浴びせているあいだに、どうにかカイラとマックスのボートに飛び移った。

  ダンテとカイルが海面に現れた。ダンテはカイルに、「新しいボンディング・システムが彼の外殻を見事に再生させた。だからこれらの特別なパーツを注文したのは正しかったのだ」と言った。ダンテはミサイルを発射し、敵のボートを破壊した。デュークは見事にマックスとカイラをとらえた。

  そしてTKRは、メビウスが自分たちの注意をスカイ・ワンから引き離そうとしたに違いないと結論づけ、ただちにスカイ・ワンに戻った。

  スカイ・ワンではメビウスがマインド・コントロール装置を活性化させ、メカニックのギルになりすまして潜入した。彼がTKRのビーグルの置き場に入っていくと、そこではシャドウが彼を待っていた。シャドウはメビウスに言った。これはメビウスが彼(メビウスの正体?)であった以前からわかっていたことにすぎないと。メビウスは、シャドウを連れに来たのだと言った。
メビウスがKAのボンネットを開けると“KITT”とラベルのつけられた球状の電子ケージがセンター・コンソールから現れ、メビウスはそれを取り去った。その時、シャドウのホログラフィック・イメージが消え失せた。メビウスはチームが到着したと同時にそこを去った。
  TKRはKAのCPUが盗まれたのを知り、その場で1枚のメッセージを発見した。それは経度と緯度の組み合わせだった。

  チームはメッセージの場所に行き、そして“マイケル・ナイト 安らかに眠らんことを。彼は重要な人物だった”と記された墓碑を見つけた。そこへひとりの男が現れ、彼らに「わたしがマイケル・ナイトだ。あるいは、少なくともわたしがその男だった」と言った。