“マイケル!” マイケルの無事な姿を見たKITTが叫んだ。 「KITT!」 マイケルもKITTに向かって走り出した。エイプリルがそれに続く。 “マイケル! 際どい所でしたよ。今しがた胡散臭い男が二人、病院の中へ入って行きました。マイケル……99.9パーセントの確率であなたが生きていると信じてはいましたが、それでもこうしてあなたの顔を実際に見るまでは不安でした…。また会えて本当によかった……” そう言うKITTの声は僅かにだが震えていた。 「俺もだよ、相棒!」 マイケルもナイト2000のルーフを軽くたたいて微笑んだ。 そんな二人の様子を、エイプリルもほっとしながら眺めている。 「さぁて! 涙のご対面はあとにして……、エイプリル。君はすぐにデボンの所へ行ってくれ。俺とKITTはガースの隠れ家へ向かう。何か分かったらすぐ知らせてくれ」 「分かったわ。マイケル、気をつけてね」 マイケルは素早くナイト2000に乗り込むと、いつもの笑顔でエイプリルに答えた。 「ああ。殺されるのは一度で沢山だからな。さあ相棒!出かけがてらに事件の説明をしてくれよ!」 “はい! マイケル!” マイケルはナイト2000のハンドルを握るとアクセルを思い切り踏み込み、ガース・ナイトの隠れ家のあるバーストウに向けて病院を後にした。 |