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Willton Knight
ウィルトン・ナイト(Willton Knight)

「日曜洋画劇場ナイトライダー」(パイロット版)に登場。

ナイトインダストリー、ナイト財団及びF.L.A.G.の創始者。大富豪で、デボンいわく「彼は天才だった」だが、不治の病に侵され、マイケルナイト2000と自分の夢……「不幸な人に援助の手を差しのべる事」……を託して81歳で他界した。

彼はデボンに「銀行預金以外の価値あるものを残したい」と言い、死の直前マイケルに「世の中を変えられる男・・・その男になれ」と言った。そして「私の冒険は終わり、お前の冒険が今始まった」と言って息を引き取った。

パイロット版を見た限りでは、巨大な財を成したが家族のない男が自分の出来なかった夢を実現させるため、残された最後の力を注ぎ込んでナイト2000を作り、そしてすべてをマイケルに託したと取れるが、TVシリーズで実の息子ガースが出てくるに至って、単に「為し得なかった夢」だけではなく、(死んだと思ったにせよ)自分が生み出した失敗作(ガース)に託せなかった夢もマイケルに託したとも見る事が出来る。

ガースだけでなく離婚した妻エリザベスも、さらに「無敵装甲戦車ジャガー・ノート 大激突!」で出てきた実の娘ジェニファーも、彼を愛していたとは思えない。結局巨万の富を築き上げても家族の愛情には恵まれない人だったのだろう(深い付き合いの友人もデボンくらいのようだったし)。天才と言われる人物なるがゆえの悲劇かもしれない。

リチャード・ベースハート(Richard Basehart)

1914年8月31日生まれ(1984年11月17日没)。64'年〜'68年アメリカTV作品「VOYAGE TO THE BOTTOM OF THE SEA」(日本では「海底大作戦」「原子力潜水艦シービュー号」などの名で放映)のネルソン提督、「Mansion of the Doomed」のDr. Leonard Chaney、刑事コロンボ「ロンドンの傘」のニコラス・フレーマーなど。